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セルフ・ブランディングとしてのプロフィール写真

実はとても大切なプロフィール写真

時に写真は、被写体自身もまだ見ぬ「魅力」を写し出します。その「魅力」は写真を見た人を強く惹きつけて、被写体の可能性を広げるとご存知でしたか?

日本ではまだ、プロフィール写真に対する関心はあまり高くありません。しかしアメリカを始め、欧米の国で活躍する経営者やアーティストにとって、プロフィール写真は長い間「最も重要なセルフ・ブランディング・ツールの1つ」でした。

なぜかー

それは、たった1枚のプロフィール写真が「今後の成功」を決めるきっかけとなる可能性をみんなが知っていたからです。オバマやスティーブ・ジョブス、トム・ハンクスなど一流の人たちは、他人に描いて欲しい自分のイメージを実現するため、それぞれ自分をよく知る写真家にプロフィール写真を撮影させています。

近年はVUCA(※Volatility:変動、Uncertainty:不確実、Complexity:複雑、Ambiguity:曖昧)の時代と呼ばれるほど、世界の流れが早く、昨日までよかったものが、今日すでに時代遅れになっているという事態が様々な場面で起きています。ご存知の通り、日本ではこれまでワークスタイルの主流を担ってきた終身雇用が時代遅れとなり、副業も申請次第ではOK、会社に代わって、個人それぞれが自身のマーケティング、ブランディングを担う時代になってきました。

そう、セルフ・ブランディングの重要さが驚くべきスピードで増しているのです。この不確定な時代を乗り切るためには、これまでのように自身のブランディングをほったらかしにしていては望む成功は遠のくばかり。ブランディングでは「ソーシャルメディアを利用した情報配信」や「新しい技術や知識の習得」など様々な種類がありますが、プロフィール写真は、その中で最も大切な、そして少しの工夫で大きな効果が期待しやすいツールの1つです。

photo by Dan Kotaro

どんな場面に必要?

ではどんな場面にプロフィール写真が必要となってくるのでしょうか。人によっていらない人もいるのでは?いいえ、業界・業種を問わず、プロフィール写真はその「人となり」を伝えるための「最も重要なブランディングツール」です。使用する場面を例に見てみると、、、

・ビジネスマンならLinkedInやNewsPicks、企業サイトのプロフィール
・役者ならキャスティングや事務所が主催するオーディション
・音楽家ならリサイクルのチラシや、Facebook、Twitterのアカウント
・知識人なら個人のウェブサイトや執筆した本の著者紹介

上記を見ると、プロフィール写真があなたを知らない”誰か”に「あなた」という人を紹介する最初のツールということがよく分かります。

仮にあなたの写真がイケてたとしましょう。それを見た関係者が「あ、この人良さそうだな」「この人と一緒に仕事がしたいな」と相手が感じるメリットは、今後の成功において、決して小さくないはずです。もちろん成功は実力があってこそ。ですがもし、今あなたがお使いのプロフィール写真が「あなたは不誠実な人間に見える」「センスが感じられない」そういったネガティブなイメージを連想させるような写真だったら?そういった悪い印象/先入観を挽回するのは簡単ではありません。

撮影にはいくらかかる?

撮影にかかる費用はピンきりです。
広告を撮影しているような大御所のカメラマンや雑誌などで度々名前が出る有名カメラマンに依頼すれば、1時間5万円を請求される事も少なくありません。一方で、写真学校で勉強中の学生や、趣味で写真を撮影しているようなセミプロのカメラマンに頼めば、数千円〜時に無料で撮影してもらえることも。社員としてカメラマンを雇っている都内のフォトスタジオでは、1回の撮影でおよそ5千円〜2万円ほどが相場のようですね。しかしフォトスタジオも格安スタジオ〜高級スタジオまで様々なスタジオがありますので、これといった平均金額を出すことが難しく、値段で甲乙がつけられないのが現実です。なのでこればかりは、気になったカメラマンやスタジオに問い合わせてみるのが一番です。

また、上記の金額はあくまでもカメラマンに対する報酬の話だったりします。メイクさんやレタッチ費用は別!など聞いたことはないでしょうか。
結婚式と同じで、最初の見積もりは安かったけれど、どんどんオプションをつけていくうちに結構な金額になってしまった!!なんてことは撮影でよくあります。

なので最終的な金額は、カメラマンに対する報酬に加え、メイクアップさんの有無、撮影は屋外なのか、屋内なのか、屋外ならばいくつロケーションを回るのか、屋内ならばスタジオはどの規模のスタジオが必要なのか、撮影後のレタッチは必要なのか、撮ったままの画像でいいのか、など希望する諸条件で大きく変わることは覚えておいてください。

おすすめは、まずお気に入りのカメラマンや撮影スタジオを見るけること。見つかったら、問い合わせ&相手に予算を伝え、その中でどういった撮影が可能かを確認することをおすすめします。望む撮影が予算に収まらない、というようなことがあれば、撮影するカット(ポーズ)やロケーションを減らす、納品される画像数を減らすなど交渉してみてください。それに応じて調整してくれます。

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photo by Dan Kotaro

カメラマン選びで失敗しないコツ

次回は「カメラマン選びのコツ」について書きたいと思います。
是非お楽しみに!

撮影のお問い合わせ

Danは自由が丘・奥沢を拠点に東京で活動する写真家 / 映画監督です。19才で渡米し、アメリカのSanta Monica Collegeで写真を学びました。卒業後はGUESSを撮影していたカメラマンのアシスタント、パリコレの撮影、L.Aのモデル事務所と提携して専属モデルの撮影などを経験した後、2013年に帰国しました。

撮影のお問合わせはコンタクトページ、またはkotofilms@gmail.comまで、お気軽にご連絡ください。皆様からのご連絡をお待ちしております。

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ポートレイトの撮り方

先日のポートレイト撮影からの一枚。

カメラを手にとって、写真家を名乗り出してしばらく経つけど、
正直まだ写真というものが何なのかよく分かっていない。

それはその人を映す媒体に変わりないのだけれど、
撮り手によってその人の見え方は変わってくる。
善人にもなるし、悪人にもなる。

今回の撮影は、
半世紀誕生日を迎えたクライアントのポートレイトを撮影するというものだった。

その集大成となる写真を撮りたい、というのがクライアントの希望だったのだが、
まだ27年しか生きていない僕に理解できることは限られていて、
僕はどことなくプレッシャーに感じていた。

笑ってもらえばいいのか、寡黙にレンズの見つめてもらえばいいのか、
そんなアングルがその人の半世紀の喜びや苦悩を表す事ができるのか。

色々考えた結果、やはり分からなかった。
むしろ考えた結果、カメラを撮り始めてから続けている原点に戻った。

レンズを通して被写体を愛する事。
心の底からこの人を綺麗に撮りたい、そう考えて撮る事。

もちろん技術的に押さえておくべき「撮影方法」はあるけど。
ポートレイトの正しい「撮り方」なんてないのかもしれない。

いつかはプラトンの写真のようにどれを見ても僕の作品と分かるような写真を撮りたいと思うけど、
今の僕に確かな「撮り方」は、その原点なんだと改て認識した。

自分で作り上げた中途半端なフィルターに通す事無く、
真摯なレンズをクライアントに向ける。

僕は今日も、そしてこれからも、
被写体を愛してレンズを覗ければいいなと思った。

そんな撮影でした。